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【衝撃の真実】トヨタ コムス(COMS)は買ってはいけない?オーナーが語る5つの理由と、それでも選ばれる究極の魅力

どぉもねっ

「トヨタのコムス、気になってるんだけど…」

「でもネットで調べると『coms 買ってはいけない』なんて言葉が出てきて不安になる…」

この記事にたどり着いたあなたは、きっとそんな期待と不安の狭間で揺れ動いているのではないでしょうか。わかります。その気持ち、痛いほど。

今回は巷で囁かれる「コムス買ってはいけない説」の真相に、愛と厳しさをもって徹底的に切り込んでいきたいと思います。

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ここで取り上げるのは、トヨタグループのトヨタ車体が製造・販売する超小型EV「コムス(COMS)」。その未来的なデザインと手軽さから、一部で熱狂的なファンを持つパーソナルモビリティです。(※製品の詳細はcoms特設サイトでご確認ください)

なぜコムスは「買ってはいけない」と言われるのか?5つの致命的な理由

まず、なぜコムスが「買ってはいけない」とまで言われてしまうのか。そのネガティブな側面に一切の忖度なく、現実を突きつけたいと思います。これを読んで「え、無理…」と感じたなら、あなたはコムスを買うべきではありません。

理由1:絶望的に短い航続距離と「あっ、終わった」となる電欠の恐怖

コムスのカタログ上の航続距離は、満充電で約57km(P・COMモデル)。しかし、これはあくまで理想値です。現実には、走り方や坂道、そして特に冬場のヒーター使用によって、航続距離は面白いように減っていきます。

体感的には、安心して走れるのはせいぜい35km~45kmといったところでしょうか。

「ちょっと隣町まで買い物に」

「少し遠回りして景色の良い道を走ろうかな」

そんな、普通の車なら当たり前の「気まぐれ」は一切許されません。常にバッテリー残量を睨みつけ、最短ルートで帰宅することだけを考える移動。これはドライブではなく、もはや「ミッション」です。

さらに、充電時間は家庭用100Vコンセントで約6時間。急速充電には対応していません。出先でバッテリーが切れたら、その場で立ち往生。レッカーを呼ぶしかありません。「ガソリンスタンドで給油」のような手軽さは皆無なのです。

【この時点で無理な人】

  • 片道20km以上の通勤・通学に使いたい人
  • ドライブや遠出が好きな人
  • 行動が計画的でなく、気分で動きたい人
電欠してる画像
快適ライフイメージ画像

理由2:命の危険を感じる?安全性とバイパスでの壮絶なプレッシャー

コムスは道路交通法上「第一種原動機付自転車(ミニカー)」に分類されます。これは、一般的な軽自動車や普通自動車とは全く異なる車両区分です。(※車両区分の詳細は国土交通省の関連ページでも解説されています)

この「ミニカー」という区分により、ヘルメットは不要で、最高速度は60km/hまで出すことが許されています。

しかし、考えてみてください。その小さな車体に、エアバッグは装備されていません。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)もありません。簡素なフレームと樹脂製のボディが、あなたを守るすべてです。

法定速度60km/hの幹線道路やバイパスを走るシーンを想像してください。あなたのすぐ後ろには大型トラックが迫り、横からは普通車が猛スピードで追い抜いていく。コムスはアクセルを床まで踏み込んでも、60km/hに達するまでにはかなりの時間を要します。

周りの車の流れに乗れず、常にプレッシャーに晒される恐怖。万が一追突されたら…?そう考えると背筋が凍る思いがします。

「安全」という価値観を少しでも重視するなら、コムスで幹線道路を走るという選択は、あまりにもリスキーと言わざるを得ません。

【この時点で無理な人】

  • 安全性や万が一の事故を心配する人
  • 交通量の多い幹線道路を頻繁に利用する人
  • 運転中にプレッシャーを感じやすい人

理由3:夏は灼熱地獄、冬は極寒の修行。快適性ゼロのスパルタン空間

現代の車にあって当たり前の装備、それは何でしょうか?そう、エアコンです。

しかし、驚くべきことにコムスには冷房機能がありません。

真夏の炎天下、ドアを閉め切ったコムスの車内は、まさにビニールハウス状態。窓を開けても熱風しか入ってこず、信号待ちでは汗が滝のように流れます。熱中症と隣り合わせのドライブです。

一方、真冬の朝。キンと冷えた車内に乗り込み、かじかむ手でハンドルを握る。手袋は必須です。

快適な移動を求めるなら、コムスはあなたの期待を180度裏切る存在となるでしょう。

【この時点で無理な人】

  • 暑がり、寒がりの人
  • 快適な移動時間を過ごしたい人
  • 天候に左右されず車を使いたい人
コムスに絶望してる画像
快適ライフイメージ画像

理由4:「一人しか乗れない」という割り切りが生む絶望的な制約

コムスは、潔いほどに一人乗りのモビリティです。

「駅まで友達を迎えに行く」

「雨が降ってきたから、子供を塾まで送ってあげよう」

「スーパーでたくさん買い物をしたから、家族に手伝ってもらおう」

こうした日常の何気ないシーンで、コムスは完全な無力です。荷物スペースも、B・COM(ビジネスモデル)のデッキタイプを選べば多少は確保できますが、P・COM(パーソナルモデル)では、買い物かご一つがやっと。

「自分一人が移動できればいい」と最初は思っていても、生活しているうちに「ああ、もう一人乗れたら…」「もう少し荷物が積めたら…」と感じる場面は必ず訪れます。そのたびに、あなたはメインの車を出すか、他の交通手段を探さなければなりません。

この「一人しか乗れない」という割り切りは、想像以上にあなたの生活に大きな制約をもたらす可能性があるのです。

【この時点で無理な人】

  • 家族や友人を乗せる機会が少しでもある人
  • 一度に多くの買い物をする人
  • 車に多用途性を求める人

理由5:想定外の出費?中古車に潜む「バッテリー劣化」という時限爆弾

「新車は高いから、中古でお得に…」と考えるのは自然なことです。しかし、コムスの中古車選びには、電気自動車特有の大きな落とし穴があります。それが駆動用バッテリーの劣化です。

スマホのバッテリーが年々持たなくなっていくのと同じで、コムスのバッテリーも経年や使用状況によって確実に劣化します。中古車市場には、新車時の半分程度の航続距離しか走れなくなっている個体も少なくありません。

そして、このバッテリー交換費用が非常に高額。車種や状況にもよりますが、数十万円単位の出費を覚悟する必要があります。「安く買ったつもりが、結局高くついた」という悲劇は、決して他人事ではないのです。

見た目の綺麗さや走行距離の短さだけで判断すると、購入後に痛い目を見ることになります。

【この時点で無理な人】

  • 車のメンテナンスや状態確認に自信がない人
  • 購入後の予期せぬ大きな出費を避けたい人
ドライブしてる画像

「買ってはいけない」は本当?視点を変えれば見えるコムスの世界

さて、ここまで読んで「やっぱりコムスはダメだ」と思われたでしょうか?

もしそうなら、正解です。あなたにとってコムスは「買ってはいけない車」です。

しかし、もしあなたが、これらのデメリットを読みながら、心のどこかで「いや、でも待てよ…」「その不便さが、逆に面白いんじゃないか?」と感じたとしたら…?

おめでとうございます。あなたは、コムスを最高の相棒にできる「限られた人」の素質を持っています。

ここからは、視点を180度変えてみましょう。先ほど挙げた致命的なデメリットは、そもそもコムスに「普通の自動車」を期待するから生まれる誤解に過ぎません。

コムスは「小さな自動車」ではないのです。

コムスは「屋根とドアが付いた、超高性能な原付バイク」あるいは「公道を走れる未来のカート」なのです。

この視点に立つと、世界は一変します。

航続距離が短い?
→いいえ、半径10km圏内の「ご近所スペシャル」と割り切れば、充電は数日に一度で十分。ガソリンスタンドに行く手間と費用から完全に解放されます。
安全性が不安?
→いいえ、だからこそ危険な幹線道路は走らず、のんびり裏道を走るようになります。結果的に安全運転意識が高まり、街の景色をゆっくり楽しむ余裕が生まれます。
快適性がない?
→いいえ、夏は風を感じ、冬は着込む工夫をする。季節の移ろいを肌で感じるダイレクト感が、移動を「作業」から「体験」に変えてくれます。
一人乗り?
→いいえ、誰にも邪魔されない、完全なパーソナル空間です。自分だけの時間を満喫できる、最高の書斎兼移動基地になります。

不便益、という言葉があります。一見不便なことが、実は豊かさや楽しさ、工夫する喜びにつながるという考え方です。コムスは、まさにこの「不便益」を体現したようなモビリティなのです。

裏道を走ってる画像

こんな人には絶対おすすめ!コムスが最高の相棒になる人の特徴

では、具体的にどんな人にとって、コムスは最高の選択肢となるのでしょうか。3つの具体的なケースをご紹介します。

ケース1:セカンドカーとして「チョイ乗り」に特化させたい、賢いあなた

  • 主な用途:近所のスーパーへの買い物、最寄り駅までの通勤
  • メリット:圧倒的な維持費の安さ

すでにメインのファミリーカーを所有していて、二人以上で乗る時や遠出はその車を使う。しかし、日常の「ちょっとそこまで」のために、いちいち大きな車を出すのは面倒だし、ガソリン代ももったいない…。

そんなあなたに、コムスは革命をもたらします。

  • 自動車税:年間3,700円(ミニカー登録)
  • 自賠責保険:年間6,910円(3年なら10,170円)
  • 車検:不要
  • 燃料代:電気代のみ。1kmあたり約2~3円。ガソリン車と比べると1/5以下。

毎日の買い物や通勤をコムスに切り替えるだけで、年間の維持費は劇的に下がります。信じられないほどの小回りの良さで、どんな狭い駐車場でも一発で停められるストレスフリーな体験も、一度味わうと病みつきになりますよ。

駐車場に駐車してる画像

ケース2:事業用の巡回・配達車として、コストとイメージを重視する法人・個人事業主のあなた

  • 主な用途:近隣エリアへの商品配達、営業回り、ポスティング、設備の巡回点検
  • メリット:低コスト、環境性能、広告効果

小規模なデリバリーや、地域密着型のビジネスを展開している方にとって、コムスは最強のビジネスパートナーとなり得ます。

B・COM(ビジネスモデル)には広大な荷台スペースがあり、様々な業種に対応可能。何より、そのユニークな見た目は街中で非常に目立ちます。社名やロゴをラッピングすれば、走るだけで最高の広告塔に。

「環境に配慮しているクリーンな企業」というイメージアップにも直結します。ガソリン代や税金といったランニングコストを徹底的に抑えられるため、経営面でも大きなメリットをもたらすでしょう。

ケース3:効率や快適さだけではない、「移動の楽しさ」を追求するあなた

  • 主な用途:趣味、ライフスタイルの一部
  • メリット:唯一無二の運転感覚と所有する喜び

もはや、理由は必要ありません。「ただ、面白いから乗る」。

ゴーカートのようなダイレクトなハンドリング。モーターが静かに唸りを上げ、地面スレスレの視点で景色が流れていく感覚。これは、最新の静かで快適な乗用車では決して味わうことのできない、原始的な「操る楽しさ」です。

ボディカラーを塗り替えたり、ステッカーを貼ったり、自分好みにカスタマイズするのも楽しい。非効率で、不便で、無駄かもしれない。でも、そのすべてが愛おしい。

車を単なる移動手段ではなく、人生を彩るスパイスと捉えることができる遊び心のある大人にこそ、コムスは最高のオモチャになってくれるのです。

砂利道を走ってる画像

後悔しないコムスの選び方!中古車購入で絶対に外せないチェックポイント

もし、あなたが「自分はコムスに乗るべき人間だ」と確信したなら、最後に後悔しないための具体的なアドバイスを送ります。特に中古車を狙う場合は、以下の点を必ずチェックしてください。

  • 最重要項目:バッテリーの健康状態(SOH)を確認せよ
    • 販売店にバッテリーの診断記録を見せてもらいましょう。専門的な診断機で「SOH(State of Health)」というバッテリーの健康状態を示す数値を確認できます。この数値が低い個体は避けるのが賢明です。
    • 可能であれば、満充電状態から実際に試乗させてもらい、メーターの減り方が異常に早くないか体感しましょう。
  • ドアの有無は死活問題!ライフスタイルに合わせて選べ
    • コムスにはドアが標準装備されていません。オープンエアを楽しむのも一興ですが、雨風を考えると、やはりドアは欲しいところ。
    • 純正オプションの「キャンバスドア(幌)」や、後付けの社外品ハードドアなどがあります。天候を問わず使うなら、ドア付きの個体は必須です。
山道を走ってる画像

まとめ:コムスは、あなたの生き方を映し出す鏡である

「coms 買ってはいけない」

この言葉は、半分は真実であり、半分は誤解です。

「普通の車」と同じ価値観で評価するなら、コムスは欠陥だらけの乗り物であり、絶対に買ってはいけません。

しかし、用途を限定し、その不便さすらも個性として愛せるのなら、コムスは他のどんな車にも代えがたい、経済的で楽しくて、最高の「相棒」になります。

それはまるで、ピーキーな性能を持つ玄人向けのスポーツカーや、手間のかかるクラシックカーを愛する感覚に近いのかもしれません。

この記事を読んで、あなたの心に少しでも火が灯ったのなら。

あなたのライフスタイルに、コムスという名のピースがピタリとハマるイメージが湧いたのなら。

ぜひ一度、実物を見て、試乗してみてください。

その小さな巨人が、あなたの日常を、そして人生を、ほんの少しだけ面白く、豊かにしてくれるかもしれませんよ。