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BMWのエンジンチェックランプ点灯は警告のサイン!プロが故障原因と診断機C110+を徹底解説!

どぉもねっ

今回はBMWのエンジンチェックランプ点灯時に考えられる原因を具体的に解説します。さらに、自分でエラーコードを読み取り、簡易診断ができるツール「C110+」についても詳しく紹介。
    本日使用したのはこちら
  • OBD2コードスキャナーコードリーダースキャナーC110+診断スキャナー
  • 使った材料2
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第1章|BMWのエンジンチェックランプ点灯、その原因を探る

BMWのエンジンチェックランプ点灯は、エンジンの制御システムに何らかの異常が発生していることを示しています。点灯の原因は多岐にわたり、軽微なものから重大な故障まで様々です。ここでは、代表的な原因を詳しく見ていきましょう。

1-1. エンジンチェックランプ点灯の主な原因

1. 酸素センサー(O2センサー)の故障

排気ガス中の酸素濃度を測定するセンサーです。故障すると燃焼効率が悪化し、燃費の悪化や排気ガスの悪化に繋がります。


2. イグニッションコイルの不具合

スパークプラグに点火するための電気を送る部品です。不具合が起きると、エンジンが正常に作動しなくなり、加速不良やエンストを引き起こす可能性があります。


3. スパークプラグの劣化

点火装置の一部で、消耗品です。劣化すると、エンジン始動不良やアイドリング不調、燃費悪化の原因となります。


4. エアフローセンサーの故障

エンジンに吸入される空気量を測定するセンサーです。故障すると、エンジンの制御が正常に行われなくなり、出力低下や燃費悪化に繋がります


5. インジェクターの不具合

燃料を噴射する装置です。詰まりや漏れが発生すると、エンジン性能が低下し、燃費悪化や排気ガスの悪化を引き起こします。


6. バキュームリーク

エンジン内部の負圧を利用する部分で、空気漏れが発生している状態です。エンジン不調やアイドリング不安定の原因となります。


7. サーモスタットの故障

冷却水の温度を調整する部品です。故障すると、オーバーヒートや暖房が効かないなどの症状が発生します。


8. バッテリーの電圧低下

バッテリーの電圧が低下すると、各センサーが正常に機能しなくなり、チェックランプが点灯する場合があります。


9. その他電子制御システムの不具合

BMWは高度な電子制御システムを採用しており、ECU(エンジンコントロールユニット)に不具合が発生すると、チェックランプ点灯に繋がることがあります。

エンジンチェックランプ点灯の画像

1-2. チェックランプ点灯時の症状から原因を推測する

チェックランプ点灯と同時に、以下のような症状が発生している場合は、原因を特定する手がかりになります。

  • 加速不良やパワー不足: イグニッションコイルやスパークプラグ、エアフローセンサーの不具合が考えられます。
  • エンジンが震える、アイドリングが不安定: イグニッションコイル、スパークプラグ、バキュームリークなどが原因の可能性があります。
  • 燃費が悪化する: 酸素センサー、スパークプラグ、エアフローセンサーなどの故障が考えられます。
  • 異臭がする: 燃料漏れやオイル漏れが発生している可能性があります。
  • 白煙や黒煙が出る: エンジン内部の異常燃焼が起きている可能性があり、深刻な故障に繋がることもあります。

ただし、これらの症状はあくまでも推測の材料であり、正確な原因を特定するためには、診断機によるエラーコードの読み取りが必要です。

第2章|BMW/MINI専用 診断機 C110+ で愛車の状態をチェック!

エンジンチェックランプが点灯した際、ディーラーや修理工場に持ち込む前に、自分でエラーコードを読み取り、簡易診断ができれば、原因の特定や修理費用の概算を把握する上で非常に役立ちます。そこで活躍するのが、BMW/MINI専用 診断機 C110+ です。

C110+診断機の画像

2-1. C110+ の特徴とメリット

C110+ は、BMWおよびMINI専用に設計された診断機で、以下のような特徴があります。

  • 対応車種が豊富: E系、F系、R系の幅広いBMW/MINIに対応。
  • エラーコードの読み取りと消去: エンジンチェックランプ点灯の原因となるエラーコードを読み取り、消去することが可能です。
  • コンパクトで持ち運びが便利: 手のひらサイズで持ち運びが容易。車内に常備しておけば、いつでも愛車の状態をチェックできます。
  • リーズナブルな価格: ディーラーで診断を受けるよりも安価に、自分で愛車の状態を把握できます。

2-2. C110+ の使用方法

C110+ の使用方法は非常に簡単です。

  • 車両のOBD2ポートに C110+ を接続します。
  • イグニッションをONにします。
  • メニュー画面から「Auto Scan」を選択し「OK」を押します。
  • エラーコードが表示された場合は、メモを取るか、写真を撮っておきましょう。
エラーコードの画像

2-3. C110+ を使用する際の注意点

C110+ はあくまでも簡易診断ツールであり、プロの整備士と同等の診断能力を持つものではありません。エラーコードはあくまでも故障箇所を特定するための手がかりであり、最終的な判断はプロに委ねる必要があります。

また、C110+ でエラーコードを消去しても、根本的な原因が解決されていない場合は、再びチェックランプが点灯します。安易なエラーコード消去は、問題を悪化させる可能性もあるため、注意が必要です。

第3章|エンジンチェックランプ点灯時の適切な対処法

エンジンチェックランプ点灯は、愛車からの重要な警告です。慌てず冷静に対処することが重要です。

3-1. チェックランプ点灯時の初期対応

  • 安全な場所に停車: 走行中にチェックランプが点灯した場合は、まず安全な場所に停車しましょう。
  • 車の状態を確認: エンジン音、振動、異臭、白煙・黒煙の有無など、車の状態を観察しましょう。
  • 取扱説明書を確認: チェックランプの種類と、それに対応する対処法が記載されています。
  • C110+でエラーコードを読み取る: 簡易的に原因を特定できます。
  • ディーラーや修理工場に連絡: 原因が特定できない場合や、重大な故障が疑われる場合は、ディーラーや修理工場に連絡し、点検・修理を依頼しましょう。

3-2. チェックランプの色で緊急度を判断

エンジンチェックランプの色は、警告の緊急度を表しています。

  • 黄色(またはオレンジ): 緊急性は低いものの、早めの点検が必要です。
  • 赤色: 重大な故障が発生している可能性があり、すぐに安全な場所に停車し、ディーラーや修理工場に連絡する必要があります。

3-3. 自分でできる応急処置

軽微なトラブルであれば、自分で応急処置できる場合もあります。

  • バッテリー端子の緩み: 接続を確認し、必要であれば締め直しましょう。

ただし、これらの処置はあくまでも一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。必ずディーラーや修理工場で点検を受けましょう。

第4章|BMWを長く快適に維持するために

愛車を長く快適に維持するためには、日頃のメンテナンスが重要です。

愛車を長く快適に維持するためには、日頃のメンテナンスが重要です。

愛車を長く快適に維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。BMWのような精密な機械は、定期的な点検と部品交換によって、常に最適な状態を保つことができます。

  • エンジンオイル交換: エンジンオイルはエンジンの潤滑、冷却、清浄、防錆などの重要な役割を担っています。定期的な交換を怠ると、エンジン内部の摩耗が進行し、エンジン性能の低下や故障の原因となります。BMW指定のオイル粘度と交換時期を守りましょう。
  • オイルフィルター交換: オイルフィルターはエンジンオイル内の不純物を取り除く役割をしています。オイル交換と同時に交換することで、エンジンを常にクリーンな状態に保ちます。
  • スパークプラグ交換: スパークプラグは点火装置の重要な部品です。劣化すると、燃費悪化やエンジン始動不良、パワー不足などの症状が現れます。BMW推奨の交換時期に従って、定期的に交換しましょう。
  • エアフィルター交換: エアフィルターはエンジンに吸入される空気中の塵や埃を除去する役割をしています。汚れたまま使用すると、燃焼効率が悪化し、エンジン性能の低下や燃費悪化に繋がります。定期的な点検と交換が必要です。
  • バッテリー点検: バッテリーはエンジンの始動だけでなく、車載電装品への電力供給も担っています。バッテリーの電圧が低下すると、エンジン始動不良や電装品の動作不良が発生する可能性があります。定期的な点検と必要に応じた交換を行いましょう。
  • タイヤ点検: タイヤは車の走行性能に直結する重要な部品です。空気圧の点検や摩耗状態のチェックを定期的に行い、安全な走行を維持しましょう。
  • ブレーキパッド・ローター点検: ブレーキは安全運転に不可欠な装置です。ブレーキパッドの摩耗やブレーキローターの損傷は、制動力の低下に直結します。定期的な点検と必要に応じた交換を行いましょう。
  • 冷却水点検: 冷却水はエンジンを適切な温度に保つ役割をしています。冷却水不足や劣化はオーバーヒートの原因となります。定期的な点検と補充、交換を行いましょう

これらの定期的なメンテナンスは、BMWを長く快適に維持するために非常に重要です。メンテナンスを怠ると、重大な故障に繋がり、高額な修理費用が発生する可能性もあります。

4-2. 予防整備のすすめ

定期的なメンテナンスに加え、予防整備を行うことで、故障のリスクをさらに低減できます。

  • 消耗品の早期交換: スパークプラグ、バッテリー、タイヤ、ブレーキパッドなど、消耗品は劣化する前に早めに交換することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
  • 定期的な診断機チェック: ディーラーや整備工場で定期的に診断機チェックを受けることで、潜在的な問題を早期に発見し、対応することができます。
  • 異音や異臭に敏感になる: 走行中に異音や異臭を感じた場合は、放置せずに早めに点検を受けましょう。小さな異常が重大な故障に繋がることもあります。
  • 愛車の状態を把握する: 日頃から愛車の状態を把握しておくことで、異常に気づきやすくなります。エンジン音、振動、燃費など、普段との違いに注意しましょう。

4-3. 信頼できる整備工場の選び方

BMWのメンテナンスは、専門知識と技術を持った信頼できる整備工場に依頼することが重要です。

  • BMWの専門知識: BMWの構造やシステムに精通したメカニックがいる工場を選びましょう。
  • 充実した設備: 最新の診断機や専用工具を備えた工場であれば、より正確な診断と修理が期待できます。
  • 明確な料金体系: 料金体系が明確で、事前に見積もりを提示してくれる工場を選びましょう。
  • 親切丁寧な対応: 顧客の質問に丁寧に答えてくれる、信頼できる工場を選びましょう。
  • 口コミや評判: インターネットの口コミや評判を参考に、信頼できる工場を選びましょう。
BMW320iツーリング(E91)の画像

まとめ|愛車との安心安全なカーライフのために

BMWのエンジンチェックランプ点灯は、愛車からの重要なメッセージです。慌てず冷静に対処し、原因を特定することが重要です。

本記事で紹介したBMW/MINI専用 診断機 C110+ を活用すれば、自分でエラーコードを読み取り、簡易診断を行うことができます。しかし、最終的な判断はプロの整備士に委ねるようにしましょう。

定期的なメンテナンスと予防整備を心がけ、信頼できる整備工場と良好な関係を築くことで、愛車であるBMWと長く快適なカーライフを送ることができるでしょう。

この記事が、BMWオーナーの皆様のカーライフに少しでも役立てば幸いです。