「PCX 買ってはいけない」の噂を検証!通勤・通学で後悔しないための徹底レビュー
どぉもねっ
「HONDA PCX125、気になってるんだけど…」
でもネットで調べると『HONDA PCX125 買ってはいけない』なんて言葉が出てきて不安になる…」
今回は巷で囁かれる「HONDA PCX125買ってはいけない説」の真相に、愛と厳しさをもって徹底的に切り込んでいきたいと思います。
第1章:「PCX 買ってはいけない」と言われる3つの理由
ネット上で囁かれるネガティブなキーワード。そこには、人気車種ゆえの宿命と、購入前に知っておくべき「覚悟」が隠されています。まずはここを整理しましょう。
1. 街中に溢れすぎているから
「信号待ちで隣もPCX、対向車もPCX……」PCXは、原付二種(125ccクラス)の中で圧倒的なシェアを誇ります。あまりにも人気すぎて、「人と違うバイクに乗りたい」「個性を出したい」という人にとっては、確かに「買ってはいけない」バイクかもしれません。
しかし、裏を返せば「それだけ多くの人に選ばれている信頼の証」でもあります。
2. 価格が「原付」のレベルを超えている
125ccのスクーターといえば、かつては「安くて手軽な足」でした。しかし現行のPCX(JK05)は、新車・中古車問わず、原付としては高価格帯に位置します。乗り出し価格を含めると、中古の軽自動車が買える金額になることも。
「たかが原付に40万?」と思う方には、おすすめできません。しかし、この価格には高級車並みの装備と耐久性が詰まっているのです。
3. 盗難リスクが高い
悲しい現実ですが、PCXは海外でも人気が高いため、盗難の標的になりやすいバイクです。
「適当に停めておいても大丈夫だろう」という油断がある人は、買ってはいけません。しっかりとしたロックや保管場所の確保ができる人だけが、このプレミアムな相棒を持つ資格があります。
第2章:通勤時間の悩みを解決。満員電車vs PCX125
さて、ここからはターゲットであるあなたの「悩み」にフォーカスしましょう。
毎日の通勤・通学。満員電車で他人の肘が当たったり、バスが渋滞で動かなかったり……そんなストレスに人生の貴重な時間を奪われていませんか?
ドア・ツー・ドアの魔法
私がPCXを購入した最大の理由はこれです。
電車通勤だと、家から駅まで歩き、電車を待ち、乗り換え、駅から会社まで歩く。片道1時間かかっていた道のりが、バイク通勤に変えた途端、30分に短縮されました。
往復で1時間の節約。月20日出勤なら20時間。年間で240時間です。これだけの自由時間が手に入ると考えれば、車両価格なんてすぐに元が取れてしまいます。
渋滞知らずの機動力
PCX125のボディサイズは絶妙です。大きすぎず、小さすぎない。
渋滞している車の横を(もちろん安全に配慮して)すり抜ける必要すらなく、車列の流れに乗ってスムーズに移動できます。
特に朝の通勤ラッシュ時、動かない車列を横目にスイスイと走れる爽快感は、一度味わうと電車には戻れません。まさに「買ってはいけない(電車に戻れなくなるから)」というわけです。
第3章:3代目PCX(JF81)オーナーの私が語る「極上の乗り心地」
私が所有しているのは3代目のJF81型ですが、その基本設計の素晴らしさは現行の5代目(JK05)にも脈々と受け継がれています。ここでは、具体的な走行性能についてレビューします。
「クラスを超えた」安定感
PCXの最大の特徴は、14インチの大径ホイールを採用していること。一般的な50ccや100ccのスクーターは10インチや12インチの小さなタイヤですが、PCXはタイヤが大きい。
これにより、路面の段差やマンホールの継ぎ目を乗り越えた時の衝撃が驚くほど少ないのです。
「まるでクルーザーに乗っているような感覚」大げさではなく、本当に地面を滑るように走ります。
リターンライダーに優しい「オートマチック」
「若い頃はNSRに乗っていたけど、もう20年もバイクに乗っていない……」
そんなリターンライダーの方、ご安心ください。PCXにはクラッチ操作がありません。アクセルを捻るだけです。
「そんなのつまらない」と思いますか? いえいえ、最近のスクーターは加速が鋭いんです。信号ダッシュで車に置いていかれることはまずありません。
久しぶりのバイクでエンストの恐怖におびえることなく、風を感じる余裕がいきなり手に入る。これがPCXの懐の深さです。
スマートキーの恩恵
私がJF81を選んで感動したのが「Honda SMART Keyシステム」です。
鍵をポケットに入れたまま、バイクのスイッチを回してエンジンスタート。これ、本当に便利です。
雨の日、カバンの中から鍵を探してゴソゴソする必要がありません。手袋をしたままでもOK。車では当たり前かもしれませんが、125ccのバイクでこの装備は、所有感を強烈に満たしてくれます。現行モデルではさらに進化していますが、3代目JF81でも十分にその恩恵を感じられます。
第4章:維持費という「最強の武器」
「でも、バイクはお金がかかるんでしょう?」
そう思っているあなたへ。PCX125の経済性は最強クラスです。
驚異の燃費性能
私のPCX(JF81)の実燃費は、街乗りメインでもリッター45km〜50km走ります。
ガソリンタンクは8リットル入るので、一度満タンにすれば350km〜400kmは走れます。通勤距離にもよりますが、給油は月に1回か2回で済むレベル。
昨今のガソリン高騰時代において、この燃費は家計の救世主です。
ファミリーバイク特約が使える
125cc以下のバイクの最大のメリット、それは任意保険です。
もしあなたやご家族が車を持っているなら、その自動車保険に「ファミリーバイク特約」を付けるだけでOK。年間数千円〜1万円程度の追加で、対人・対物賠償が無制限になります。
単独でバイク保険に入るより圧倒的に安く、しかも年齢条件も問わないケースが多いため、リターンライダーのお父さんが乗っても、大学生の息子さんが乗っても補償されるのです。
第5章:カスタムとツーリングで週末が変わる
PCXは通勤専用マシンではありません。週末の相棒としても優秀です。
積載量は正義
シート下のラゲッジボックスは容量たっぷり(モデルによりますが約28L〜30L)。ヘルメットを入れてもまだ余裕があります。
仕事帰りにスーパーで買い物をしても、ネギや大根がすっぽり入ります。
週末には、レインウェアと水筒を入れて、ふらっとツーリングへ。トップケース(リアボックス)を付ければ、1泊2日の旅行だって余裕でこなせます。
カスタムの沼へようこそ
冒頭で「街中に溢れている」と言いましたが、だからこそカスタムパーツが豊富です。
マフラーを変えて音を楽しむもよし、ロングスクリーンを付けて防風性能を高めるもよし、スマホホルダーやUSB電源をつけて快適仕様にするもよし。
自分だけの一台に仕上げていく過程は、大人のプラモデルのような楽しさがあります。
「PCX 買ってはいけない」と言われる理由の一つに、「カスタムパーツが多すぎてお小遣いがなくなるから」という嬉しい悲鳴も含まれているかもしれませんね(笑)。
第6章:PCX125を買う前にチェックすべき注意点
褒めてばかりでは信用されませんので、正直なデメリットもお伝えします。
- 足つき性 : PCXはシート幅が少し広いため、小柄な方だと足つきが少し悪いと感じるかもしれません。信号待ちでつま先立ちになるのが不安な方は、購入前に必ずバイクショップで跨ってみてください。
- 高速道路に乗れない : 125ccなので、高速道路や自動車専用道路は走れません。遠くへのツーリングで「時間を短縮したい」という時には不便です。下道をのんびり楽しむ余裕が必要です。
- 冬の寒さと雨 : これはPCXに限りませんが、生身の体で走る以上、天候の影響をダイレクトに受けます。しかし、PCXは足元の風防効果が高く、オプションのグリップヒーターやナックルバイザーをつければ、冬でも意外と快適に走れます。
まとめ:それでも私はPCXをおすすめする
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「PCX 買ってはいけない」というキーワードの裏側にある真実、お分かりいただけましたでしょうか。
PCXを買ってはいけない人、それは「妥協して安く済ませたい人」や「バイクに興味がない人」です。
逆に、次のような人には、自信を持っておすすめします。
- 通勤時間のストレスから解放されたい人
- 20年ぶりにバイクの風を感じたいリターンライダー
- 初期投資はかかっても、長く乗れる良いモノが欲しい人
- 週末にちょっとした冒険に出かけたい人
PCX125は、単なる移動手段を超えた、人生を豊かにするツールです。
アクセルを捻った瞬間に加速していく感覚。季節の匂いを感じながら走る帰り道。
「ああ、今日も仕事頑張ったな」
ヘルメットの中でそう呟ける時間が、PCXにはあります。
もしあなたが購入を迷っているなら、ぜひ一度バイクショップへ足を運んでみてください。実車を目の前にした時、その洗練されたデザインにきっと心を奪われるはずです。
ただし、覚悟してくださいね。
一度PCXのある生活を知ってしまったら、もう元の生活には戻れませんから。
あなたのバイクライフが、素晴らしいものになりますように。